【双子の妊娠】管理入院なしで乗り切りたい!いつから?一時退院は出来る?準備とお金の話

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双子の妊娠、三つ子の妊娠など多胎妊娠の場合、約7割の人が出産予定日前に管理入院になると言われています。

管理入院はどんな状態の時しなければならないのでしょうか?しないですむ方法はあるのでしょうか?実際、私は管理入院はしないでそのまま出産をする事が出来ました。

只でさえリスクが高くて不安な双子妊娠。多胎妊娠のママが安心して出産出来るよう必要な準備や心構えをまとめました。

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◆双子妊娠の管理入院は30週前後が多い

大体妊娠28週~32週の間が管理入院になってしまう人が多いです。

妊婦検診時に急に入院を言い渡される時もあれば、不正出血や下腹部の痛みにより病院を受診した際に入院になる場合もあります。

病院によっては多胎妊娠の場合は、経過観察が良くても後期になるにつれてリスクが大きくなる為、妊娠25週前後になったら管理入院をするように予め勧められることもあります。

しかし、上のお子さんがいる場合や仕事や何かしらの事情がある方は、極力管理入院はしたくないと強く希望する人もいるでしょう。

問題が無ければ多胎妊娠でも管理入院はしなくてOKという病院は沢山あるので、出産する病院に予め確認を取っておくのが良いと思います。

多胎妊娠の人が必ず全員入院する訳ではないので、急いで仕事を退職したり家でずっと安静に寝ている必要はありませんが、いつどのタイミングで入院になるかはわからないので、準備と心構えはしておきましょう。

管理入院になる場合の例としては下記のようなものがあげられます。

切迫早産または疑い

双子妊娠で切迫早産の可能性があり、入院する人は多くいます。
切迫早産とは、早産になりかけている状態の事を指します。
早産とは妊娠22週~36週までに出産する事で、妊娠37週からの出産が正産期となります。

切迫早産になる主な原因としては、前置胎盤、細菌性膣症、妊娠中毒症、子宮頸管無力症などがあげられます。

子宮経管が短くなっている

子宮頸管が短くなってしまった場合、切迫早産の原因となり入院をして安静にする必要があります。子宮頸管とは、子宮から膣までを繋ぐ管の事です。出産時に赤ちゃんが通る道となります。

通常3.5㎝~4㎝が平均の長さとなりますが、臨月が近付くにつれて赤ちゃんが段々下がってきて子宮頸管は短くなり出産となります。臨月前に3㎝以下になってしまった場合は要安静の指示が出るでしょう。

臨月前に子宮頸管が短くなってしまう原因としては、膣の細菌感染や元々の子宮頸管の筋力が弱い体質の「子宮頸管無力症」の人が上げられます。その場合、早産となって赤ちゃんが産まれてきてしまっては大変な事になりますので「入院して横になり絶対安静する」もしくは「子宮口を縛る手術をする」ことになります。

双子の場合、位置もありますが重力の関係でどうしても赤ちゃんが下がりやすくなります。その為、約5割の人が子宮口を縛る手術を経験しています。これは、病院よって多胎妊娠の人には全員子宮口を縛る手術(シロッカー方式、マクドナルド方式)を勧める所もありますし、子宮頸管の長さをみて判断する病院もあります。

この手術をする場合は、大体妊娠20週までに行います。ただし、縛ることで破水のリスクがあり、破水してしまった場合は赤ちゃんは助からないかもしれませんので、先生に納得の行くまで話を聞いた上で決断をして下さい。(破水の可能性は低いですが万が一という可能性も頭に入れて置いた方がいいと思います。)

だからといって手術を行わない代わりにただ安静にしてればいいものでもありません。手術を行わなかった多胎妊娠の妊婦さんは大体妊娠30週過ぎになると早産になって運ばれてくるケースが多々ありますので、ご家族とも今一度相談をしてどうなさるかのプランをお立て下さい。

お腹の赤ちゃんの体重差が開いてきた時、胎児発育不全など、どちらか又は両方の発育が良好でないとき

お腹に2人赤ちゃんがいるということは、お母さんからの栄養を全て独り占め出来る訳ではありません。そして2人にそれぞれきっちり半分ずつ栄養がいくとは限らないのです。特に一卵性の一絨網膜双胎児の赤ちゃんは注意が必要です。

双子には一卵性と二卵性があり、それによってそれぞれ胎盤と羊膜の状態が変わってきます。

一絨毛膜一羊膜⇒胎盤は2人で1つ、羊膜も2人で1つの状態です。
一絨毛膜二羊膜⇒胎盤は2人で1つ、羊膜はそれぞれ1つずつの2つに分かれている状態です。
二絨毛膜二羊膜・癒合胎盤⇒胎盤はそれぞれ1つずつで2つあるけれど、何らかの原因でそれが1つに融合してしまっている状態。羊膜はそれぞれ1つずつの2つに分かれています。
二絨毛膜二羊膜⇒胎盤もそれぞれ1つずつの2つ、羊膜もそれぞれ1つずつの2つに分かれている状態。

この中で1番リスクが高いのが一絨毛膜一羊膜、1番リスクが低いのが二絨毛膜二羊膜になります。

妊婦検診は通常単胎妊娠の問題がない人であれば、初期~中期までは4週間に1回、高期に入ると2週間に1回→1週間に1回となっていますが、多胎妊娠の場合は何も問題がなくても初期から2~3週間に1度の検診になります。

中期~高期に入ると状態によっては1週間に1度の検診となりますので、そこでしっかり先生に赤ちゃん達の状態を見てもらう形になります。あまりにも体重差が開いてきてしまった場合は、詳しい検査をする為に入院になります。

母体が妊娠中毒症や貧血など状態が思わしくないとき

双子を妊娠すると、「二人分だから沢山栄養とらなくちゃ!」と意気込み食べ過ぎてしまう事がありますが、栄養は2倍取る必要はありません。

体重の増加、尿蛋白、むくみ、そして高血圧・・・。

初期の段階で気付いても一気に悪化してしまう事もあるので妊娠中毒症には注意しましょう。

また、2倍の栄養を取る必要はなくともやはり双子なので2人分の栄養を取られます。その為、お母さんは貧血になりがちです。鉄分とカルシウム、そしてビタミンはしっかり取るようにしましょう。

◆管理入院中の過ごし方

切迫早産で入院となってしまった場合、絶対安静を言い渡されます。

24時間貼り止めの点滴をし、トイレやシャワー、食事の時間など最低限の身の回りの事をする時だけ起きる事を許され、後の時間はなるべく横になって過ごすように言われます。

いきなり自由を奪われて精神的に苦痛でしょうが、赤ちゃん達が無事に産まれてくる事を考えたら心も和らぐと思いますのでお腹の赤ちゃん達と一緒に頑張って乗り越えましょう。

管理入院の期間

管理入院になってしまった場合、どのくらいの期間で退院出来るのでしょうか?経過が良ければ30週を過ぎた頃に一時退院出来る場合があります。
ただ一時退院出来るラッキーな人はまれで、殆どの人がそのまま出産まで入院となります。

管理入院中の暇潰し

管理入院は殆ど動く事も出来ず、時間の流れがゆっくりに感じてしまうと思います。そんな時、どの様に過ごしていたか実際に管理入院をした双子のママ友達にアンケートをしてみましたのでベスト3を発表します。

1位 スマホやタブレット
とにかく暇さえあればスマホをいじっていた人が殆どでした。
・ネットサーフィン
・懸賞応募
・携帯小説&デジタル漫画
・パズルゲーム
中にはRPGを始めてクリアしたなんていう強者も(笑)

2位 テレビやDVD
ベッドにいる時間はテレビをつけっぱなしにしていた人が多かったです。イヤホン持参は必須ですね。テレビカードを買っていると高いので、TV付きのポータブルDVDを持ち込んで、面白い番組がやっていない時は好きなDVDを見て過ごしていたそうです。

3位 ナンプレやクロスワード
暇潰しの代表ですが、お見舞いに来てくれた人が持ってきてくれるパターンが多かったようです。意外と時間がかかるのであっという間に1日が過ぎたというお話を聞きました。

他にはアンケートサイトをコツコツやってお小遣いを稼いでいた人やブログを始めて入院の様子をリアルタイムでお届けしたと言う人もいました。

双子が産まれてしばらくは、本当に睡眠不足と辛い育児が続くので、携帯でゲームや漫画を読む時間などは無いと思います。この入院期間中に思いっきり羽を伸ばして好きな事をするのも良いと思います。

◆検診と管理入院の費用について

管理入院をするとどのくらい入院費がかかってしまうのでしょうか?1、2日ならともかく2、3ヵ月入院するとなると費用の方も気になりますよね。ここからは少し費用についてお話したいと思います。

妊婦健診は自己負担

そもそも妊娠中の検診については、基本保険が効かず全額自費となります。しかし、市によって妊婦健診の補助券が貰えますので(私の市では14回分でした)単胎妊娠の場合は順調であれば回数的にはそれで全てまかなえます。補助券の上限金額も自治体に人によって払う金額は違いますが、大体0円~5000円以内で済むでしょう。

多胎妊娠の場合は、検診回数が多いので補助券では間に合わず数回全額負担で支払う必要が出てきます。1回の検診の目安は5000円前後、血液検査などプラスした場合は15000円前後かかりますので、順調にいっても少々足が出る形になると思います。

管理入院は保険適用が効く

妊婦健診は全額自己負担となりますが、その経過途中で管理入院した場合の費用は保険適用がOKとなります。

・重症妊娠悪阻
・切迫早産
・妊娠高血圧症候群
・前置胎盤
・羊水過多・過少症
・子宮頸管無力症 など

保険適用の場合は「高額療養費制度」がある為、自己負担限度額を超えた場合の医療費は戻ってきます。

自己負担限度は本人又は家族の収入からなる標準報酬月額によって計算され決定します。

一つ注意しなければならないのが、食事代や差額ベッド代です。保険が効いて上限があるなら~と言ってうっかり個室にしてしまうと、その差額代金は上限には入りません。また、3食の食事も上限には入らなく完全自費になってしまうので食事と個室を申し込む場合はそれらも頭に入れておきましょう。

あらかじめ「限度額適用認定証」を申請しておくと便利

上記に「高額療養費制度」について説明しましたが、これらは保険適用となる3割負担を一旦支払って、申請をした後、後から自己負担限度額の差額が返金されるというものです。

後から返ってくるといっても一旦そんな高額を支払うのは難しい場合もありますよね。そんな時の為に、「限度額適用認定証」というものがあります。

ご自身の加入している健保に「限度額適用認定証」を申請すれば、認定証が受け取れます。

この「限度額適用認定証」と保険証を一緒に病院の窓口へ提出する事で、入院費の支払いが高額療養費制度の自己負担限度額分だけで済みます。

「限度額適用認定証」は申請をして使用しなかったとしても問題はありません。双子妊娠だと、帝王切開(保険適用)になる可能性も大ですので、申請しておいて損はないと思います。

※支払いにカードが使える病院であれば、一旦3割負担分支払ってしまって後から返金された方がポイントが貯まってお得!という考え方もあります。

◆管理入院は避けて通れない道なのか?

私は二卵性の双子でリスクも少ない方だったと言うこともあり、運が良く出産まで管理入院はしませんでした。

管理入院どころかつわりもほぼ無いし、最後まで貼り止めの薬も使いませんでした。そして前日の入院(帝王切開の為)までフラフラお散歩していたほど、元気で何事もなく過ごせました。有り難い事です。

こんな事例もあるので、双子を妊娠したら必ず入院しなければならないんだ・・。と悲観することは無いと思います。

ただ、そんな私も何があるかわからないので、妊娠24週を過ぎてからは念の為、入院準備とそのまま出産になる事も想定して産まれてからの赤ちゃんの出産準備をしておきました。

今後、自分の身体に起こり得る事を知っておくのは、何かあった時にパニックにならず、冷静に受け止められると思いますので、管理入院について詳しく知っておくのは大切な事だと思います。

現在、双子を妊娠中のお母様は、是非残りの妊娠生活を有意義に過ごし、中期以降になったら入院の準備+赤ちゃんに会う為の準備を始めて下さい。

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