緊張する子供と緊張しない子供の違い。リラックスさせる為に親が出来る事

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大勢の前で話したり、初めての場所や初めての人に会った時など、どんな場面でも物応じない性格の子と、いつもは活発で元気いっぱいでも、発表会や面接の時などここぞという時になると不安や緊張で固まってしまい、いつも通りの自分が出せない子がいます。

なんでウチの子だけ?もしかして病気?愛情が足りてない?と親は色々と不安になってしまいますが、そうではありません。

我が家の次女もこの緊張するタイプで、3歳の時は発表会で1人で舞台の上で永遠と泣いている事もありました。今も何か新しい事にチャレンジする時、緊張してあがってしまいます。

「緊張する」という事は悪いことだけではありません。子供が緊張してしまう場面、緊張してしまう理由を理解し、リラックスさせる方法を試しながら一つずつ経験を積み重ねて自信をつけていきましょう。

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◆緊張してしまうのは頑張る意欲の表れ

おそらく子供自身より親の方が緊張している我が子を見て必要以上にイライラしたり、不安になって心配してしまうと思います。そうした気持ちは敏感に子供に伝わり、子供は「上手く出来ない自分」をますます否定的なものとして捉えてしまいます。

緊張してしまうのは、失敗したくないと思う気持ちの表れなので、誰よりも一生懸命に取り組もうとしている頑張りの表れなのです。

心配性なのは思慮深いという事でもあるし、敏感に物事を捉えるのは感受性が豊かだからです。

緊張しやすいのは我が子のいい所だと受け止めて、お子さんと一緒にステップアップしていきましょう。

「心配ないよ」「大丈夫。出来るよ」と軽く言ったところで、子供の不安はなくなりませんので、まずはどんな時に緊張してしまうのか、緊張してしまう場面と緊張してしまう理由を知りましょう。

◆緊張してしまう場面と緊張してしまう理由

緊張や不安が少ない子は、考える事が無いので今やれることに全力を注ぐことができます。対して緊張や不安が多い子は、「失敗したらどうしよう?」「仲間外れにされたら?」と頭の大半をそのことで占めてしまいます。常に不安を考えながら行動する為、上手く全力を出し切る事ができません。

子供はどんな時に緊張したり不安になったりするのでしょうか?子供が緊張してしまう場面には次のようなものがあります。

保育園や幼稚園、習い事など親と離ればなれになる場面

年少さんくらいの年だと保育園・幼稚園などに行く時、親と離ればなれになる事がわかると、うわ~んと泣いてしまう子をよく見かけます。

親と離ればなれになる事は、子供が不安になって当たり前のことです。さらに今日、これから誰と何をするかわからない未知の場所へ向かうのですから。

幼稚園だと、そんな場所見知りを克服する為に、入園前にプレ保育を行って少しずつ園に慣れてもらうシステムがある所もあります。保育園でいうと慣らし保育がそれに当たります。

ママに甘えたいから泣く場合もありますが、これから1人で行く場所がどんな所なのかを理解していない為、泣いてしまう事があります。

「泣いているから今日は休ませよう」ではなく「幼稚園は楽しい所」とわかるように上手に子供に伝えていきましょう。

緊張して友達の輪に入れない

お友達に話しかけられた時、緊張して上手く返事が出来ず、中々輪の中に馴染めないことがあります。

遊びたい気持ちはあるのに、何て答えたらよいのかわからずモジモジしているうちに、相手の子は遊びたくないのかな?と思い、皆と上手く馴染めないパターンです。

これは人数が多いほど緊張しやすく、「こう答えても嫌われないかな?」と考えすぎてしまいます。

まだ自分もよく相手を知らないし、相手も自分を知らないので自分の事をどう思っているのかわからず不安になってしまいます。

皆の前に出て自分の考えを発表する場面

皆に注目されて視線が集まると、赤面してしまったり、隠れてしまったりします。

発表する自分の答えがおかしくないかな?ヘンに思わないかな?と考えすぎてしまう事で余計に固まってしまい口を閉ざしてしまいます。

発表会や面接・テストなど、これまで積み重ねてきたものの集大成を見せる場面

一番多い場面ですが、発表会など「失敗できない」と思う事がプレッシャーとなり、緊張してしまいます。成功する事で自信に繋がるので、初めは不安なのは当たり前の事です。

「頑張らなきゃ」と思うことで余計に緊張し、心臓はバクバク、汗や動機で頭が回らず実力が発揮できない状態になってしまいます。

◆緊張を和らげるためには

子供が緊張せずにいられるにはどうするのがよいのでしょうか?結局は子供自身の問題なので「こうしたら治る!」と」いう断定したものはありませんが、少しでも子供がリラックスできるよう親も一緒に悩み乗り越えていきましょう。

「やらなくていいよ」は逆効果

子供が泣き出したり、やだー!と泣いているとつい可哀想になって「じゃあ、やらなくていいよ」「また今度にする?」など親の方からその場面を遠ざけてしまう事があります。

折角のチャンスを「緊張しやすいのはこの子の個性だからしょうがない」と割り切ってしまうと子供は「自分にもできる」チャンスを失ってしまいます。

その場から逃げないで経験を積むことで自信に繋がりますので是非少しずつ最後までやり遂げてみて下さい。

ほどほどの目標を立てる

まずは「ここまでなら出来る」という自信つけさせるのが良いでしょう。

・場所見知りで初めての場所に入れない子は、お母さんと一緒に5分だけでいいから中に入ってみましょう。

・お友達の輪に入るのが苦手な子は、まずは1対1で個人的に遊んでみましょう。

・発表会が苦手な子は、まずは練習日はすべて休まず参加し、一緒に前へ出て見ましょう。

・皆の前で発言が苦手な子は、まずはパパ・ママの前で、慣れてきたらじぃじ、ばぁばもプラスの前で真っ直ぐ前を見て話す練習をしてみましょう。

繰り返し経験を積む

繰り返し、何度も同じことを繰り返す事で、子供は自信がつきます。

たとえば発表会が苦手な子は最初の年より次の年、また次の年と繰り返す事で度胸がついていきます。そうは言ってもどの年も1度しかない大切な発表会ですよね。

まずは気が済むまで何度でも練習に付き合いましょう。そして、人前で披露する事に慣れてもらう事が大切です。じぃじ、ばぁばの前でもいいし、親戚やお友達、近所の人でもいいです。とにかく場数を踏んで、どんな人の前でも出来たという自信をつけてもらいましょう。

身体を少し動かす

少しくらい緊張感がある方が「成功させよう!」と意識して、物事は上手く運ぶことの方が多いのです。しかし、緊張しすぎると筋肉が委縮して体が固まってしまう為、本来の力を発揮する事が出来ません。ドキドキして心拍数は上がり、体が火照って肩で息をしてしまこともあります。

緊張している時は足踏みでも身体を揺らす事でも構いません。とにかく一旦体をを動かして筋肉をほぐしましょう。何事も適度な緊張感で挑む事が成功の秘訣です。

「ごほうび」を用意する

ご褒美で気を散らすのも有効な手段の1つです。「ごほうび」の存在を用意する事で、頭の中はご褒美のことを考える時間が増えるので、その分不安な事や失敗について考える時間が減ります。

また、ご褒美のことを考えると気持ちが上がり、やる気もあがるのでモチベーションを整えるには効果的な方法です。

◆気になる診断名

ただ単にあがり症、緊張しやすい性格なだけではない時もあります。その時は上記の事を実践してみても効果がなかったり、場合によっては逆効果な場合もあります。

診断がつき、ケアが必要な場合には医師と相談の上、少しずつリハビリしていきましょう。

場面緘黙症

家では話せるのに、幼稚園や学校など特定の場所に行った時に全く話せない状況になってしまう症状です。

これは、「話さない」のではなく「話せない」のです。何を話せばよいのかわからないから喋れないとかではありません。ただ、「話せない」のです。少しずつその場に慣れていくリハビリが必要になりますが、治療せずに成長と共に改善される子も多くいます。

2歳~5歳の低年齢の時に発症する子が多いです。

社交不安障害

他人からどう見られているかを気にしてしまい、友達との関わりを避けたり、遊んでいるところを見られたくなかったりと自分が何かヘンな事をしていないだろうか?悪く言われないだろうかと、とにかく人の目を気にして動けなくなってしまいます。

自分の方が劣って見られているのでは?とその不安から人前に出たり、発言することに不安と苦痛を感じ、ますます人前で何かすることが苦手になってしまいます。

小学校低学年~中学生くらいの時期に発症しやすいです。

パニック障害

突然、激しい動機と息切れが起こり、不安感が押し寄せてパニックになる状態です。こちらは緊張からではなく、電車に乗っている時だったり、遊んでいるときだったりと予想もつかない時に起こります。一度経験してしまうと、また発作をおこすのではないかという不安が強まり、普通に生活をしていても敏感になり情緒不安定になってしまいます。

小学校低学年頃から発症する子もいます。

◆まとめ

いかがでしたでしょうか?緊張しやすいことは、悪い事だけではありません。頑張ろうとしている意欲を認め、お子さんがリラックスして過ごせるよう日々目標を立てて、経験と自信を積んでいってみて下さい。

どの子も頑張りたい気持ちは一緒です。たくさんお子さんを褒めてあげて下さい。

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