双子を連れての初めての飛行機。我が家は2歳が初めての飛行機デビューでしたが、ご家庭によっては帰省するのに数ヶ月で飛行機に乗らなければならなかったりと様々な事情があるでしょう。
そんな不安を取り除く為の各航空会社の赤ちゃん連れへの配慮と、飛行機に乗る時に役に立つ赤ちゃんグッズをご紹介します。
◆双子妊娠中は飛行機は乗ってもOK?
そもそも双子妊娠中は飛行機に乗ってもOKなのでしょうか。妊婦さんが飛行機に乗るには自己判断だけでなく、出産予定日が近づくにつれ医師の診断書が必要になりますので、必ず医師へ相談をして下さい。
●多胎妊娠での飛行機。Dr.の反応はほとんどがNO!「絶対に止めてください。」
医師に相談しに行くと、ほぼ100%の確率で上記の答えが返ってきます。
どうしても行かれるなら自己判断でお願いします、と。
それだけ多胎妊娠はリスクが高いのです。状態にもよりますが、特に二卵性より一卵性の方がリスクは増すでしょう。
引っ越しや実家で出産する為、やむを得なく飛行機に乗る以外は飛行機に乗ることはオススメしません。よく安定期にはいると、出産前の最後の旅行にと記念旅行に行かれる人がいますが、多胎妊娠は自己判断で行きましたじゃ済まされないくらいの危険性がある事をよく頭に入れてどうなさるかを決めて下さい。
普通のマタニティ生活は送れず、やきもきするかもしれませんが、産まれた後は可愛い赤ちゃんに2人も会うことが出来ます。大変な分幸せな生活も2倍待っていますので、それを楽しみと励みにし頑張りましょう!
●妊娠中に飛行機に乗る場合必要なもの
一般的に安定期である妊娠12週から28週頃までが飛行機に乗るのが良しとされています。妊娠中の細かい規定は各航空会社によって異なるのでいくつか大手の航空会社をご紹介します。
☆ANA・JAL・スカイマークの場合
大前提とし早産や双子以上の妊娠をされている方は予約の前に事前に問い合わせの電話をする必要があります!
国内線
<出産予定日28日~8日前まで>診断書の提出が必要
<出産予定日7日前まで>診断書の提出と医師の同伴が必要
※「診断書」はご搭乗の7日以内(ご搭乗日を含めて)に発行された「お客様が航空旅行を行われるにあたり、健康上支障がない」という旨、医師が明記したもの。
国際線
<出産予定日28日~15日前まで>診断書の提出が必要
<出産予定日14日前まで>診断書の提出と医師の同伴が必要
※「診断書」はご搭乗の7日以内(ご搭乗日を含めて)に発行された「お客様が航空旅行を行われるにあたり、健康上支障がない」という旨、医師が明記したもの。
※多胎妊娠の場合、週数にかかわらず診断書が必要。
☆大韓航空の場合
・単胎妊娠
32~36週目、予約時に妊娠週数を伝え、チェックインの際に申告書を提出。
37週以上、安全のため航空旅行は禁止されております。
・多胎妊娠
32週目、ご予約時に妊娠週数を伝え、チェックインの際に申告書を提出。
33週以上、安全のため航空旅行は禁止されております。
☆ルフトハンザ航空の場合
・単胎妊娠
妊娠第28週以降は下記の点を証明する最新の診断書の提出が必要
※出産予定日と妊娠経過が順調であることの証明。
・多胎妊娠
妊娠第28週末以降は航空旅行は禁止
☆アメリカン航空の場合
出産予定日の4週間以内にご搭乗される場合には、出発間近に診察を受けた上で、飛行機でのご旅行に支障がないことを証明する医師の診断書が必要。
※出産予定日から7日以内、または出産後7日以内の方は、5時間以内の米国内線は利用不可。主治医とサポート担当者からの承認が必要。
☆ジェットスターの場合
国内線・・・妊娠36週目以降のお客様には、医師の診断書の携帯
国際線・・・妊娠29週目以降のお客様には、医師の診断書の携帯
※診断書に記載する必須事項
ご出産予定日、単胎妊娠・多胎妊娠の区別、妊娠合併症がないこと
・飛行時間が4時間未満のフライト
妊娠40週まで搭乗可能 ※多胎妊娠は妊娠36週まで搭乗可能
・飛行時間が4時間以上のフライト
妊娠36週まで搭乗可能 ※多胎妊娠は妊娠32週まで搭乗可能
☆ユナイテッド航空の場合
妊娠36週目以降は、フライト出発予定時刻の3日(72時間)以内に発行された産科医の証明書原本と写しが2通必要。
※フライト出発予定時刻の24時間前以降に発行された証明書がおすすめ
☆タイ航空の場合
・28週~34週、35週~36週で4時間未満のフライト・・・チェックイン時に主治医による英文の診断書
・35週~36週で4時間以上のフライト、及び37週以上・・・安全上の理由により搭乗不可。
早産のご経験のある方、普通分娩を予定していない方、双子以上を妊娠している方は妊娠週に関係なく、ご搭乗予定日の3営業日前までにタイ航空指定の英文の診断書を主治医に記入してもらい提出。
☆シンガポール航空の場合
・単胎妊娠
29週目から36週目まで・・・チェックイン時に搭乗日の10日以内に発行された医師の診断書が必要
37週目以降・・・航空便で渡航できません。
・多胎妊娠
29週目から32週目まで・・・チェックイン時に搭乗日の10日以内に発行された医師の診断書が必要。
33週目以降・・・航空便で渡航できません。
◆大人1人につき子供の同乗は何人までOK?
ANA・JALの規定をご紹介します。
大人1名につき、3歳未満の幼児は2名まで同伴OKです。
ただし、膝に乗せられるのは大人1名につき幼児1名まで となります。
双子の場合は、大人1名で飛行機に同乗しようと思ったら、たとえ搭乗時の年齢が無料の幼児2名だったとしても1名は小児用の座席の確保が必要になります。
※妊娠中出産予定日から28日以内の場合は幼児の同乗は1名まで。
※幼児・小児合わせてが3名以上いる場合は大人が1名では搭乗できません。小児のお子様が6歳以上の場合は同乗者なしで搭乗が可能な場合がありますので各航空会社にお問い合わせを。
●座席について
座席についても子供連れの場合はいくつかルールがあります。希望の配列になれない場合もありますので、航空会社のルールをよく理解して旅行の計画を立てましょう。
☆航空券の必要性
国内線・・・
生後8日~2歳⇒同乗者の膝の上に座る場合は不要。1人でチャイルドシートと座席を使用する場合は必要。
3歳~11歳⇒小児運賃の航空券が必要。6歳以降は同伴者がいなくても乗れる航空会社もあり。
国際線・・・
生後8日~2歳未満⇒同乗者の膝の上に座る場合は不要。1人でチャイルドシートと座席を使用する場合は必要。
満2歳~満12歳未満⇒小児運賃の航空券が必要。満5歳以降は同伴者がいなくても乗れる航空会社もあり。
☆非常口席はNG
非常口席は足元がゆったりしていて子供と一緒に乗るには最適の席だと考えがちですが、幼児連れの場合は、安全上の理由により、非常口座席は指定できません。
☆幼児(膝の上)連れ同士は隣の席には座れない
座席列の酸素マスクの個数制限により他の幼児連れの方と同じ座席列には着席はできません。
パパとママの膝の上で双子を1人ずつ乗せて搭乗したい場合は、前後の列または通路を挟んで並びの列の座席を選ぶ形になります。
☆チャイルドシートの必要性
大人1名に対し、2歳以下の幼児が2名同乗する場合は1名は座席の確保とチャイルドシートが必要になります。2歳以上であれば座席の確保のみでチャイルドシートは無くても可。
●各航空会社の子連れへの配慮
お子様連れのお客様には各航空会社で受けられるサービスが多数あります。その一部をご紹介します。
☆JALの場合
・ベビーバシネット(赤ちゃん用ベット) 事前予約必要。数に限りあり。
※体重10.5kgまでの、2才未満の赤ちゃんが対象。
バシネットのサイズ(長さ:約72cm、幅:約30cm、深さ:約15cm)
・紙おむつ 事前予約必要
花王「メリーズパンツ」M&Lサイズ
・おむつ交換台 化粧室にあり
・離乳食・幼児食 あり
※2歳以上はチャイルドミールの用意あり。事前リクエスト。
・ミルク作り手伝い
お湯や100%果汁(アップルジュース)などの用意あり
・おもちゃ貸し出し
オリジナルおもちゃのプレゼントや絵本の貸し出しあり。
・赤ちゃん専用毛布の貸し出し
お肌にやさしい赤ちゃん専用毛布の用意あり
・ベビーカー持ち込み可
私用のベビーカーを搭乗口まで持ち込む事が出来ます。ベビーカーは貨物室にて預かってくれます。空港内でもベビーカーの貸し出しあり。
☆ANAの場合
・ベビーバシネット(赤ちゃん用ベット) 事前予約必要。数に限りあり。
※体重10.5kgまでの、2才未満の赤ちゃんが対象。
バシネットのサイズ(長さ:約72cm、幅:約30cm、深さ:約15cm)
・紙おむつ 事前予約
Mサイズ・Lサイズ
・粉ミルク 用意あり。事前予約
・おむつ交換台 化粧室にあり
・ベビーミール・チャイルドミール あり
事前リクエスト。
・ベビーカー貸し出し
個人のベビーカーを機内に持ち込む事は出来ませんが(手荷物として預ける形になります)、空港内で貸し出しているベビーカー(A型・B型対応)を搭乗口まで利用する事が出来ます。
※折りたたみ時のベビーカーの場合は、サイズが機内持ち込み手荷物の規定サイズを下回る場合のみ持ち込み可能
●その他双子ママに助かるサービス
☆事前改札サービス
2歳以下の小さな子供連れもしくは妊娠中の場合は優先的に機内に入る事が出来ます。事前にアナウンスがありますので、搭乗口係員さんに申し出て下さい。
☆電動カートサービス(ANA)
羽田空港第旅客ターミナル限定ですが、小さな子供を連れて長距離歩行が困難な場合に搭乗口まで電動カートで移動する事が出来ます。
☆事前座席指定(ANA)
搭乗日を含め3日前以降は事前に座席指定する事が出来ます。
※通常、運賃種類に応じて、事前座席指定できる時間が異なります。
◆まとめ
大人1人で双子を連れて飛行機に乗せるのはとても大変ですが大丈夫です!何とかなります。たくさん不安があると思いますが、折角ですから各航空会社のサービスを存分に利用して、周りに助けてもらうくらいの心構えで乗せましょう。
そして、隣・前後の人には一言「小さい子供が一緒なのでうるさくしてしまったらすみません」と予め声をかけておくと良いかもしれません。
双子だからと無理だとあきらめずに、どんどん自分の行きたい場所へ行って見て下さい。
楽しい旅になりますように♪